療育手帳をお持ちの方へ
療育手帳とは
知的障害(精神遅滞)の方が、申請、取得できる障害者手帳のことです。
取得により、生活、就職などに関連する福祉サービスを受けやすくなります。
ガイドラインは国が示し、各自治体(都道府県、政令指定都市など)が運用を決めている為、受けられるサービスはお住まいの各自治体に問い合わせると良いです。
※名称は「愛の手帳(東京都)」「愛護手帳(名古屋市)」など異なる場合が有ります。
対象者
児童相談所(18才未満)、知的障害者更生相談所(18才以上)から知的障害(精神遅滞)と判定された人です。
判定場所
児童・障害者相談センター、児童相談所、知的障害者更生相談所
※申請は市町村役
基準(ここでは愛知県の基準を記載します。自治体によっては4区分の場合もあります。)
・A判定(最重度、重度)
①IQ20以下のもの
②IQ35以下のもので①に該当しないもの。又はIQ50以下で身体障害者福祉法に基づく
障害等級の1~3に該当するもので①に該当しないもの。
・B判定(中度)
③IQ50以下のもので①、②には該当しないもの。
・C判定(軽度)
定義ではIQ70以下だが、交付対象はIQ75以下のもので①、②、③に該当しないもの
更新期間
年齢や状態により2年~無期
メリット
- 割引、助成などの福祉サービス
→医療費の助成、公共施設、公共機関の利用費の割引、公営住宅の優先入居、NHK受信料の免除など
- 所得税、住民税の障害者控除
- (軽)自動車税、自動車取得税の控除
※受けられるサービスはお住まいの自治体によって異なる可能性がある為、各自治体の
ホームぺージや障害福祉課などの窓口でご確認ください。
その他、手当等について
手帳をお持ちの方及びその家族の方に、手帳の区分及び等級に応じ、手当や年金が支給さ
れる場合があります。(一部は支給対象であっても所得制限、併給不可などの為、支給さ
れないことがあります。)
→詳しくは愛知県のHPをご覧ください。
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/shogai/0000044563.html)
障害年金への影響
手帳の有無に関して、障害年金の審査上影響はない、というのが定説ですが、目安にしているという実態はあります。
障害年金の請求におけるよくある質問
養護学校、特別支援学校、支援学級などに通う子供を持つご家族の方から、「療育手帳C判定だと、障害年金の受給は難しいですよね」という相談、問い合わせを多く受けます。
これに対して「実態次第ではありますが、受給の可能性はあることもあり、実際に療育手帳C判定で障害年金の受給をしている方は多くいます。」と回答しています。
というのも、障害年金の審査は「手帳の等級」「IQ」だけで決定しているわけではないからです。
療育手帳C判定でも、その方の生活実態、日常生活能力、性格、行動特性などによっては、「日常生活において、他者(家族、支援員など)の手助けが無いと成り立たない部分が多い」という実態があるからです。
逆に、B判定でも不支給になってしまったなどの話もあるほど、障害年金の申請というのは奥が深いものとなります。
その中でも特に療育手帳C判定というのは結果が振れやすいというのも事実です。
だからこそ、日常生活実態をしっかりと把握、分析し、正しく受給の可能性があるのであれば、最善の書類で審査を受けるべきだと考えております。
一方で、本人、ご家族では障害年金の申請において、ご自身達がどの位置にいるのかということが中々判断できないというのも事実です。
そんな時は遠慮なく聞いてください。
何を話せば良いのかという不安もあるとは思いますが、こちらから質問を投げかけて、出来るだけ負担なく実態を浮き彫りにしていきますのでご安心ください。
一緒に考えましょう。
■お問合せ誘導
当事務所ではC判定の方でも受給できている実績がございますので、
自分も受給できるか不安だけど障害年金を申請したい、という方はぜひ一度ご相談ください
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