高位鎖肛(直腸高位尿道瘻)の術後排便障害、完全排尿障害で障害基礎年金2級を受給できたケース(因果関係が争点となったケース)
相談者
相談者:男性 40代 知多市
傷病名:高位鎖肛(直腸高位尿道瘻)の術後排便障害、完全排尿障害
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの総支給額:年額約78万円 遡及含め更新まで約221万円
相談時の相談者様の状況
今回のケースは、公式LINEアカウントからの問い合わせで始まりました。
先天的な疾患であり、出生時に人工肛門(ストマ)を造設していました。
その後、根治目的で再度手術し、ストマではないものの人工肛門造設の状態に。
成人する少し前位から排尿障害が酷くなり、自己導尿開始。
身体障害者手帳を取得するとなった時に、先天的な鎖肛と排尿障害の因果関係を否定され、決定が出るまでに非常に揉めたとのことでした。
その後、障害年金の申請の為年金事務所へ相談に行き、該当する可能性はあるが因果関係が否定されれば受給は難しい可能性が高いと案内されました。
手帳取得の際に相当苦労したこともあり、専門家に頼ろうと決意し調べていて、当センターのHPを見て登録、ご連絡したという流れです。
面談にてお話をお伺いし、また手元にある資料を確認。
まず因果関係があると主張できる資料(手術時のスケッチと医師の意見書)があったため、それを基に申請してやれば受給の可能性は十分にあることが判明。
また、病歴もかなり長いのでそこも不安要素の一つだったご様子でしたが、病歴についても問題なく作成できることを案内。
就労中であること、病状の事があり、専門家に任せたいという気持ちが強かったので受任となりました。
相談から請求までのサポート
病歴が非常に長い為、まずはそれらを整理。
初診の証明については今回明らかに先天性であり、証明がなくても認定される可能性が高いものでありましたが、因果関係のこともあり、できるだけ整備を行いました。(実際、4番目の病院までの証明は廃院、カルテ廃棄で証明不可でした。)
それらの作業と同時に診断書の作成依頼。
現在の診断書であるため作成が困難であるとは考えにくいのですが、大きな病院であることもあり、主治医が忙しく、診断書の作成を拒否。
同じ病院で書いてもらえる医師を探すこと、書いてもらった診断書に不備が多かったこと、不備の修正等にも苦労したことなど、診断書作成が非常に大変でした。
何とか病歴の整備、診断書作成が済んだので申請へ移りました。
結果
障害基礎年金 2級
無事に受給決定となりました。
申請受付の段階で不支給となることは無いと判断できるだけの状況でしたので、特に驚きはありませんでしたが、そこまで辿り着くまでに多くの苦労のあったケースでした。
今回は因果関係を否定されない様、資料の添付などをしたことがポイントです。
人工肛門造設と完全排尿障害合わせて2級ですので、2つが切り離されてしまうと不支給となってしまうからです。
そうならない様、徹底的に準備をしたことで、手帳申請時の様な揉め事もなく結果を出すことができました。
今回は20歳前障害となり所得制限があります。
本人も就労中なのでそれを踏まえても、最初の権利発生だけは確保しておき将来に備えたいという意向でした。
病歴も長く、時間の経過とともに書類作成もどんどん困難になっていくからです。
障害年金は初回申請後は更新という制度を取り、更新は多くの書類は不要で診断書のみの提出となります。
その分難しさも増えますが、とりあえず手間は非常に減ります。
受給となったことで将来的に状況がどう変化しても対応しやすい環境を整えることが出来ました。
今回のケースの様に、病歴が長く、障害状態も複雑で病歴も長い場合は申請難易度も上がってきます。
申請の仕方によって受給可否が左右されてしまうことも多いです。
結果がぶれないと良いのですが障害年金申請は非常に複雑だからこそ、結果がぶれてしまうのです。
そうならない様に、少しでも悩まれているかたはご相談くださいね。
少しの手間が結果に繋がりますよ!
当センターは問い合わせ方法も沢山用意しておりますので、皆さんのやりやすい方法で構いませんので是非問い合わせてみてくださいね。
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