自閉症スペクトラム障害で障害基礎年金2級を受給できたケース(社会福祉協議会からの紹介)
相談者
相談者:男性 30代 常滑市
傷病名:自閉症スペクトラム障害
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの総支給額:年額約78万円 更新まで約228万円
相談時の相談者様の状況
今回のケースは、社会福祉協議会の関連施設の相談員の方からご連絡をいただいた案件です。
初診が相当昔であることや状況から担当者がサポートするには荷が重いということや、今までの当センターの実績から信頼して任せられるのでお願いしたいとのことでご紹介いただきました。
施設の個室にて面談を行い、まずは状況をヒアリング。
病歴は非常に長く、最初がどこであったのかも記憶が定かでないことや病状、日常生活状況的には該当しないのではないかと母親は考えているということが判明。
しかし、ヒアリングを重ねて深堀していくと、障害のある子を持つ親特有の状況に陥っていることがわかりました。
それは、「幼少期からサポートすることが当たり前となり、症状を軽く評価している」ということです。
そのため、少しサポートしてあげれば何でもできるという感じで話していました。
しかし、実態としてはかなりお母さんも苦労されてている様子でしたので、お子さんの状態をしっかりとヒアリング。
障害年金を受給できてもおかしくないという状況がわかりご説明。
初診についてもかなり遡らなければなりませんが、打てる手がいくつかあることもご説明。
上記ポイントは理解した上で、自分では荷が重く自身もないとのことでご依頼となりました。
相談から請求までのサポート
初診については記憶で一番古い所にまずは問い合わせました。
そこではあまりに昔の話であることと、医療機関ではなく障害者支援施設に定期的に医師が訪問するという形であることもあり、記録が残っていませんでした。
しかし、その次にかかった病院で記録が残っていたこともあり、20歳前の障害年金申請でしたので2番目の病院の受診状況等証明書を添付しました。
初診の証明(受診状況等証明書)について進めている間に、病状を整理。
面談時よりも詳細に日常生活状況が分かり、診断書作成用に整理。
初診の目途と症状の整理が整ったので診断書作成に移行。
診断書としては十分な内容で上がってきましたが、一部不備があったため修正を依頼し、その後は特に不備等なかったので申請に移りました。
結果
障害基礎年金 2級
無事に受給決定となりました。
お母さんも支給決定となるとは思っていなかったのか、驚いた声で連絡があったのが印象的でした。
支給決定となったことが信じられず、届いた年金証書の内容を説明しやっと安堵できたようです。
その後は本当に感謝していますとのお声を頂き、当方としても本当に嬉しかったですね。
今回はまず初診の証明について、20才前障害年金だったことから最初の病院ではなく、2番目の病院の証明でOKだったことがポイントの一つです。
20歳前障害では受診が20歳前にあることが明らかであれば、最初の病院の受診状況等証明書でなくてもOKとなりました。(厳密に言うと少し違いますので、知りたい方は問い合わせてくださいね。)
また、症状については幼少期からのサポート状況から感覚が麻痺していたところを客観的に再評価して審査に臨んだ事が2つ目のポイントです。
ご両親としては自分の子に関して、「できない」と評価しにくいというのは良く分かります。
しかし、障害年金では「できる」と評価してしまうと現実は別として、受給は遠のいてしまいます。
「状況を客観視出来なくなっている」と言うのを回避するために、専門家に問い合わせてみるのも良いのではないでしょうか。
今回は社会福祉協議会から縁あって当センターに辿り着きました。
最初の一歩は役所であったり年金事務所であっても構いません。
自分たちだけの枠だけでなく、外部の意見を聞いてみたりすることで状況が好転することも多くあると思います。
障害状態について、日常生活について、経済的な不安について、障害年金申請について、様々な悩みがあると思います。
当センターではどんな些細な疑問質問でも回答致しますので遠慮なく、問い合わせてみてくださいね。
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