高次脳機能障害で障害厚生年金3級を受給できたケース
相談者
相談者:男性 40代 半田市
傷病名:高次脳機能障害
決定した年金種類と等級:障害厚生年金3級
支給月から更新月までの総支給額:年額約58万円 更新月まで約117万円
相談時の相談者様の状況
ご本人のお姉さんが障害年金のことを病院から案内され、年金事務所にご相談し、その際に当方が相談員として対応致しました。
その後、申請についての煩雑さ等からどうしようか悩まれたそうで、インターネットで検索をしていると、当センターのHPを見つけ、
年金事務所で話を聞いてくれた人であり、丁寧な対応だったこともあり、ご連絡を頂きました。
ご自宅での面談を行い、就労中に脳梗塞で救急搬送されたこと、後遺障害として高次脳機能障害があること、本人ではとても申請ができない状況であることなどの背景が見えてきました。
この先の就労も見込めないとのことで、少しでも経済的な支援が必要であることと、申請に割く時間の確保も難しいこと、信頼して依頼が出来ること等のご判断をいただき、受任となりました。
相談から請求までのサポート
救急搬送での受診がきっかけということもあり、初診の証明に関しては問題なく取得できました。
次に診断書と病歴就労状況等申立書の作成のため、資料の作成に取り掛かりました。
診断書作成用の資料づくりでは、本人ではとても情報を引き出せないこともあり、お姉さんが世話をする中での状態や苦労している点を情報として挙げていただき、資料にまとめました。
また、病歴についてもある程度完成しては修正、追記等をして作り上げていきました。
診断書の作成後、確認してみるとアルコール依存についての記載があり、それに関してはその段階で初耳ではありましたが、本人の病状としては取り除けないものでもあったため、双方納得の上提出となりました。
結果
障害厚生年金 3級
無事に受給となりました。診断書裏面の内容だけで言えば、良くて2級かというところではありましたので、妥当な審査結果ではないかと思われます。
この方は脳梗塞後の後遺症ではありますが、肢体障害については全くなく、高次脳機能障害のみということと、アルコール依存の影響を完全に取り除くことが出来ないこともあり上記のような結果になったのではないでしょうか。
「煩雑な申請なので大変だと思っていたが、サポートしてもらい負担はかなり軽減され、また無事に受給となったこと本当に感謝しています」と嬉しいお言葉をいただきました。
障害年金の申請は本当に複雑です。また、案件ごとに病気、病歴、病院、医師との関係等様々な要素が絡み、より一層複雑さが増します。
そのため、必要書類を作ることだけで精一杯となり、その内容については触れる余裕がなく提出してしまうというケースが非常に多くあります。
障害年金の審査は、思っている以上に細かく審議します。
年金という形での現金の給付ですので、年金機構側の対応も当然のことだと思います。
また、今回のケースの様に、主たる疾病、症状以外の既往症であったり、副次的な症状によっても審査結果が変わってきます。
一回提出してしまうと、情報が全て審査側に保管されます。そうなると、事実とは違い、訂正したい部分があったとしても、それを認めてもらうには相当の労力を必要とします。
障害年金申請をする方はなるべく早く申請したいという方が多いように感じますが、焦りは禁物だと思います。
申請は月単位ですし、短期間での申請の中で如何に最良の形を作り上げて申請するかだと思います。
それは専門家だからこそできることだと思います。
申請する前に、すこしでもご相談いただければ、新しい発見が必ずあると思いますので、遠慮なくご相談いただければと思います。
ご依頼しなくても構いません、相談は無料です。問い合わせお待ちしておりますね。