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強迫性障害で障害年金は受け取れるの？
強迫性障害とは？
実際に起こりえない、ありえない事柄、状況に対する不安感（強迫観念）に過度に囚われてしまい、それを解消する為に、一見すると無意味、過剰である行動（強迫行動）を繰り返してしまう病気。神経症（ICD10コードのF4〇）の一つ。（※１）
例：玄関の鍵を掛けたかどうか不安に思い、繰り返し戻って確認する
手に病原体などが付いていると気にし、長い時間手を洗う、それを繰り返す
10～20代に発生することが多く、発症率も1～2％と珍しくない疾病。
不安症、うつ病などの精神疾患を併発しているケースも多く、治療が難航することもある。
アメリカ精神医学会の最新の診断基準よれば、次のような場合を強迫性障害と診断するとしている。
① 強迫観念または強迫行為もしくはその両方が存在する
② 不適切な強迫観念を和らげるために強迫行為をしようと試みる
③ 強迫行為は状況に対して現実的・有効的でなく明らかに過剰なものである
④ 強迫観念や強迫行為のために時間を浪費し、社会生活や日常生活に支障をきたしている
神経症とは
馴染みのあることばでいうとノイローゼ（ドイツ語で神経症という意味）。
昔は精神疾患の名前としてよく用いられていたが、範囲が広すぎたため、今ではあまり使われていない。
不安神経症（パニック障害、全般性不安障害など）、解離性障害（ヒステリー性神経症）、強迫神経症（強迫性障害）、社会不安障害（恐怖症）、抑うつ神経症（気分変調症）、心気症、適応障害、身体表現性障害などがある。
うつ病などとの違いは、全体的な抑うつ感、気分の変動、抗うつ剤が有効かなど細かい点で異なる。
例：うつ病
表情が暗くなり、食欲低下によっては1か月で5～10㎏の変動がみられることもある。不眠、早朝覚醒、希死念慮がある。治療は主に抗うつ薬。
例：神経症
辛さの訴えは多いが、話し方はハキハキしており、元気そうに見える。体重の減少はあまりみられない傾向にある。不眠になることもある。自殺をほのめかすことがあっても実行にためらいがある。治療は主に精神療法（カウンセリングなど）が有効
神経症は障害年金が受け取れない
神経症の傷病では障害年金の受給はほぼ無理であると考えて良いです。
実際に認定基準では「原則として神経症の疾患が対象にはならないと明記」されています。その為、診断が神経症単独の場合、不支給となってしまいます。
これは、神経症は一過性である（長期的に残存、継続する障害（精神疾患など）とは区別されているということ）と言う様な考え方が原因だと捉えてください。（※実際に長期間、神経症に苦しんでいる方がいるのは承知しております。）
一方で、認定基準に原則があるということは、神経症でも受給となるケース、方法（例外）があるということでもあります。（※次項）
精神疾患の症状がある場合、障害年金の受給の可能性がある
前述した様に、神経症に「精神疾患」を併発しているケースという方が一定数います。
そういったケースの場合、以下のパターンでの申請で受給となる可能性があります。
① 精神疾患として審査を受ける
⇒医学的判断として、精神疾患が主体であると判断した場合など、主治医の見解、了承
が必要。）
② 神経症 + 「精神病の病態がある」として審査を受ける
⇒精神病の病態があるとして、特定の書き方（付記）を診断書に記載してもらうこと
が望ましい。
どちらにしても、通常の申請よりはハードルは上がり、正しく審査を受けられる様、準備、工夫が必要となります。
当事務所にご相談ください
当センターでは、問い合わせの段階で依頼を強いるようなことは一切ございません。
まずお問い合わせいただき、情報を共有し、一緒に障害年金の申請について考え、その後にご依頼となれば精一杯伴走致します。自己申請だったとしても応援致します。
障害年金の申請について、少しでも疑問、質問があれば問い合わせてくださいね。
皆様からのお問い合わせお待ちしております。
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