四肢失調による歩行困難、高次脳機能障害、ウェルニッケ脳症で障害厚生年金1級を受給できたケース(受診状況等証明書作成拒否されたケース)
相談者
相談者:男性 40代 半田市
傷病名:四肢失調による歩行困難、高次脳機能障害、ウェルニッケ脳症
決定した年金種類と等級:障害厚生年金1級
支給月から更新月までの総支給額:年額約183万円 更新月まで約626万円
相談時の相談者様の状況
この方は、HPを見てご連絡を頂きました。
障害の根源としては「ウェルニッケ脳症」という疾病であり、症状としては、肢体の運動機能障害と高次脳機能障害になります。
障害年金申請が出来るのではないかという所までは辿り着いたが、自身が記憶障害が顕著になってきており、自身での申請が困難であることや配偶者が外国人ということもあり、代理で頼めそうにもないという背景もあり、申請するのに力をどうしても貸してほしいという状況でした。
ご自宅での面談を行い、障害状態や病歴をお聞きし、障害年金の受給が出来る状態であり、本人の意思としても、経済的な支えがあれば治療に専念できるし、病気をなんとか良くして復職したいという想いもあることから、障害年金の申請、受給を目指しましょうとなり、ご依頼いただけました。
相談から請求までのサポート
まずは初診日の証明の取得から始まりましたが、予想以上に難航しました。
最初の病院の主治医が「書けない」という回答を出してきたからです。
最初の受診後、原因が分からず、治療も進まずの期間があったこともあり、それを認めたくないというのが背景にあったように感じました。
主治医や病院に当方から話をし、なんとか納得してもらい、受診状況等証明書が作成されました。
病歴就労状況等申立書の作成ですが、こちらは本人の記憶障害等があることもあり、内容としてはどうしても薄くなってしまった部分がありましたが、
診断書の作成用資料をしっかりと作り込み、それが功を奏したのか、診断書がかなり密度の濃い内容となったため、
病歴就労状況等申立書の弱さを上回ることができたので申請へと移りました。
結果
障害厚生年金 1級
結果が出るまでの時間も非常に短く、審査としてもスムーズに進んだように感じます。
今回の症状としては、肢体障害と精神障害(高次脳機能障害)の2つの診断書を提出し、両方を総合的に加味しての上記等級決定となったのだと思われます。
実際に本人の状況としては、症状や薬の副作用により、ほとんど寝たきり状態であり、かつ記憶障害も顕著であることから、結果としては妥当だと思います。
今回のケースのように、症状によって診断書を使い分ける、複数提出する、状況次第では通常の診断書とは違う診断書を作成、提出するなど、ケースバイケースで使い分けることが多々あります。
現在通院中の病院で作成できるかという問題はありますが、その方の症状と比較して妥当な結果に結びつけるためにも、診断書については要検討すべきポイントだと考えております。
本人達だけでは良く分からず、年金事務所の相談でも案内が不足していたりすることはよくあります。
診断書の作成費用、病院の手間等が掛かることからも案内しにくいという背景もありそうですが、それが結果にいい風に結びつくのであれば、作成、提出するのがあるべき姿ではないでしょうか。
疾病の種類や症状の状況、病歴によって、障害年金申請時にどのような書類を作成したらいいのか、内容はどうしたらいいのかなど、悩む部分は沢山あると思います。
当センターでは疑問に思うポイントについては全て説明させてもらいますし、専門家として出来ることは案内しております。
どんな些細なことでも構いませんので、問い合わせお待ちしておりますね。