うつ病で障害厚生年金3級を受給できたケース
相談者
相談者:男性 30代
傷病名:うつ病
決定した年金種類と等級:障害厚生年金 3級
支給月から更新月までの総支給額:年額約58万円 更新月まで約126万円
相談時の相談者様の状況
ポスティングチラシから連絡をいただいた方です。
遠方にいる息子さんがうつ病に罹患し、退職を余儀なくされ戻ってくるタイミングで、収入のこともあり申請をしなければとずっと考えていたとのことでした。
遠方から戻ってくるタイミングということや引っ越し、退職にかかわる手続きをご家族がしなければいけない等の状況から、良くわからない、難しい年金申請は自分たちでは出来ないということやなるべく早く受給したいとのことがあり、ご依頼頂きました。
相談から請求までのサポート
初診の特定などで多少難儀したり、そもそも遠方の病院での書類作成ということもあり、ご家族の協力が無ければもっと時間が掛かってしまったと思います。
病歴就労状況等申立書や診断書の作成サポートもできる限り早く対応し、最速での申請となりました。
事後重症請求では「申請した月の翌月分から」ということもあり、早く申請すればその分早くもらえるため、専門家に依頼するメリットがよくわかるケースでした。
結果
障害厚生年金3級の受給。
診断書の内容からすると3級で決定したことは良かったと言えます。一方で、審査期間中に症状は改善されず、悪化してしまったことから、3級ではずれがあるのではという疑問をご家族は持たれています。
実際、精神疾患では転院後すぐに診断書を作成する病院はほとんどありません。
数値等ではっきりとした基準をもとに診断ができないことが理由だと思います。病院によりますが、当地域では半年程度通院して作成すると回答する病院が多いように感じています。
遠方からの引っ越し後、悪くなる見込みがあったのであれば申請を早くする必要はないと思いますが、症状の変化は予測できません。
また、引っ越し先で病院を探すところから始まるため、通院のしやすさや本人と合うかどうか等多くの課題があります。
そうしている間に時間は過ぎ、現状の状況で審査をうけることができるまでに何か月も経過してしまいます。そうなると受給も遅れ、金銭的にも圧迫されていくことが予想されます。
このようなケースの場合、どの段階で申請をしたらよいのかというのは非常に難しいなと感じます。早く権利を手にすれば、それだけ金銭的にも助かります。
一方で、結果が出るタイミング次第では等級が現状と合わずに軽くなってしまい、受給決定後は基本的には1年間は額の改定請求もできないため、待つしかないということになります。
病状の推移がある程度予測できればこのような問題は発生しないかと思いますが、精神疾患の場合は、良い方に転ぶ場合と悪化する場合が読めないことが圧倒的に多いと感じています。
審査制度上、結果が出るまでに時間がかかることも要因の一つだと思います。
面談の際には、このようなケースもあるため、本人やご家族との意思に確認をしっかりしておかないと、受給という良い結果にもかかわらず、もやもやした気持ちに双方がなってしまいます。
専門家として、今回のケースをもとに、より良いサービスを提供できるよう心掛けていきます。